和紙の作り方は、基本的にどの産地も同じですが、原料や産地の気候などにより多少違いがあります。
ここでご紹介するのは和楽で取り扱っている「黒谷和紙」の紙漉きの技をご紹介します。
和紙の原料には三椏、雁皮などありますが、黒谷の和紙は主に楮(黒谷では「かご」と呼ぶ)を使っています。
苗を作り、その年の秋か翌春に本畑に移せば、次の秋には刈取れる太さに育つ。紙になるのは原木の約5%に過ぎません。
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霜が降って葉が落ちると、まだ雪のこないうちに刈取ります。
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長い楮の木を一定の長さに揃え、枝を払って20キログラムくらいの束にします。
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皮を取り易くするため、「こしき」と呼ぶ大きな桶に楮の束を一杯につめこみ、大釜の上にかぶせて蒸気で蒸します。
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蒸した楮がまだ熱いうちに皮をとり、充分乾燥させて保存します。
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乾いた黒皮を川に1日ほど浸し足でもんで皮を削りやすくします。昔は寒中でもみな素足で川に入りました。
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小さな包丁で表皮と疵を取って白皮の上等な部分だけにします。美しい紙を作るためには全作業の半分近くをこの工程に費やします。白皮にした楮は、流れでゆすいで干し冬は雪や太陽にあてて晒します。
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煮る前にもう一度、川に二昼夜ほど浸して晒すとともに柔らかくします。これによって白皮は一層美しさを増します。
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大釜の湯にソーダ灰を入れ楮の束をほぐしながら入れていきます。強火で1時間くらい、上下を返してまた1時間くらい炊き、火を止めて30分から1時間蒸します。上質の紙にはむかしながらの木炭を用います。 |
柔らかくなった楮を清流の中で水洗いして灰のあくと小さな塵を取り除きます。 |
楮の繊維をたたいてほぐします。特別な紙は手で、普通は動力の臼で1時間位たたき、ビータという機械でほぐして、どろどろの綿状にした後、水を切ると紙素ができます。 |
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糊料とする「とろろあおい」の根を水洗いし、平らな石の上で木槌でたたきつぶして布袋でこします。 |
漉舟に水を半分くらい入れ、小さな手桶一杯分くらいの紙素をいれ、「馬鍬」(竹の櫛状の道具)で繊維をほぐして、糊料を加え、そして「まぜばい」という細い竹の棒で混ぜ合わせます。
桁という木枠の間に簀(す)という細い竹の簀だれをはさみ、漉舟の上水を手元を下げて浅く汲みこみ、その水を勢い良く前方へ流して捨てます。
次に、少し深く汲んで前後に調子をとりながら流しては捨て、また汲みこんでは同じ動作を繰り返します。
漉きあがった紙は、紙床板に次々に重ねて簀をはがし、翌日その上にもう一枚板を乗せて圧搾して水をきります。(押しかけ)
漉き重ねた湿紙は、後で一枚一枚はがれます。これは、糊料を加えたことによってきれいにはがれるのです。 |



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紙を選別し、枚数を数えてそろえて仕上げます。 |
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